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情報社会ならではの病!?「ADT」の脅威とは?

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2008年10月8日(水)11時0分配信 

メールボックスには「要返信」「要処理」のメールがたまってるし、情報収集のためにチェックしなきゃいけないニュースサイト、ブログもテンコ盛り…。ネット上から迫るメガ情報のプレッシャーをひしひしと感じている人は多いはずだ。

しかし、僕らの脳が処理できる情報量も、そろそろ限界かもしれない。膨大な情報にさらされて脳がオーバーヒートを起こし、無性にイライラしたり、集中力がなくなったりする…最近、アメリカでは、そんな状況に陥ることを「ADT」(Attention Deficit Trait:注意欠陥特質)として定義する動きが見られるという。名付け親は精神科医のE・ハロウェル氏。

彼の分析によると、ADTは落ち着きがなく、一つの物事に集中できない症状を表す「AD/HD」(Attention Deficit / Hyperactivity Disorder:注意欠陥/多動性障害)」に似ている。しかし、先天的な病であるADHDと違い、ADTはあくまで日々の情報ストレスが引き金だとか。近著『インフォコモンズ』でADTの脅威に警鐘を鳴らしたITジャーナリスト・佐々木俊尚さんに事情を聞いてみよう。

「アメリカのオフィスは日本以上にIT化が進み、連絡の大半はメールやメーリングリスト。伝達事項はグループウェアを使うのが通常。転職の際も、SNSで紹介してもらって新しい会社へ面接に行くのが当たり前です。そんな状況で受信する情報が爆発的に増え、ADTの原因になっているのです」

佐々木氏自身、日々の取材活動のために300ものサイト、ブログに情報アンテナを広げ、1000を超える新着記事、エントリーをチェックする必要に迫られているという。確かに、僕らでも部署内の一斉同報メールやニュースサイトのチェックに取られる時間は増える一方。目の前の情報処理にアップアップするなか、ADTは決して対岸の火事ではないような…。

「日本のネットユーザーの一部では、1日に数千ものメールや記事、エントリーを読むのが当たり前になりつつあります。こうしたディープな使い方が一般に広がったら、ADTの症状を現す人が出てくるかもしれません」(同)

しかし、この現代においてインターネットを遮断するのは現実的ではない。せめて、押し寄せる情報に身を委ねるのではなく、時にはネットをシャットダウンし、リアル情報にも重点を置く――ADTに陥らないためには、そんな心構えが必要なのかもしれない。
(R25編集部)

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脳:「ものを見る」経験→視覚発達…たんぱく質がカギに

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脳の発達初期で、視覚をつかさどる神経回路が活発に形成される「臨界期」を開始するたんぱく質を、理化学研究所脳科学総合研究センターなどがマウス実験で発見した。このたんぱく質は網膜で作られて大脳に運ばれており、「ものを見る」という経験が視覚発達のスイッチ役を果たすことを裏付けた。弱視の治療につながる可能性があるという。

 生まれた直後のマウスを暗室で飼育すると臨界期がなくなり、視覚の発達が遅れることが知られていた。しかし、ものを見る経験が脳の発達に影響する仕組みはなぞだった。

 同センター神経回路発達研究チームのヘンシュ貴雄チームリーダー(神経生理学)らは、脳の視覚野に多く分布する「Otx2」というたんぱく質に着目。生後から暗室で飼育したマウスの脳にはOtx2が見られなかったが、脳にOtx2を注射すると臨界期が始まった。

 また、Otx2は網膜で作られ、ものを見るという経験に応じて脳に運ばれることも分かった。ヘンシュさんは「ヒトにも同様の仕組みがあると考えられる。Otx2を利用し、成長後でも人為的に再び臨界期にすることができれば、弱視の治療などにつながるのではないか」と話している。7日付の米科学誌「セル」に発表した。【西川拓】

毎日新聞 2008年8月16日 21時53分

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